2月1日 天狗ヶ城朝駆け 撃沈必至の三重苦、無彩色の世界

牧ノ戸駐車場⇒久住避難小屋⇒御池⇒天狗ヶ城⇒避難小屋⇒牧ノ戸
PENTAX K10D
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1日の日曜、天気は好転、快晴の予報だった。前日の午後にライブカメラで見た瀬の本は雨が降っていた。しかし低気圧も東へ去り
回復傾向にあることは間違い無く、朝駆けする事にし、10時半自宅を出発した。九重町では小雨が降り、九酔渓から先は雪がチラ
つきだした。12時半に長者原着。7、8台の車が駐車中で、僕も3時まで仮眠を取る事にした。


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2時50分、珍しくアラーム無しで目覚め、牧ノ戸へ移動する。大曲手前の明るい路側帯に見たような車が停まっているのを確認しつつ
牧ノ戸駐車場へ。ボッチさんの車があった。挨拶をしていると、反対側の車に動きが。なんと、nono & kehy夫妻だ。たしかBlogで見
ると先週も来てたようだったが、やっぱり夫婦揃って 変態 熱心だ。
ただ、みんなで話している駐車場は案の定強風が吹きすさび、アスファルトもカチンコチンに凍りつき、横殴りに雪が飛んでくる。
ちょっと入山するのを躊躇うほどの荒天だが、夫妻は三俣に行くらしい。すがもりの小屋は吹きさらしなんでちょっと心配だが若い二人
なら大丈夫だろう。するなら遭難より撃沈での夫婦喧嘩ぐらいだろう、見送った後そんな事をボッチさんと話していた。
すると、途中に見ていた車が到着。やっぱり原園さんだった。


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3時40分、3人で入山。先行者は無い様だ。何回も書くが、一番嫌いなコンクリート道をフウフウ言いながら登り、展望台へ。
温度計で確認すると-7℃ぐらい、樹氷もびっしり成長している。昨日から新たに積もった新雪に最初の足跡を付けながら登っていく。
このコースの2番目に嫌いな名物、泥濘部分もグチャグチャの形のまま凍結しているので、足の置き所が悪いと捻挫しそうになるが
ここまでは風も収まっているので順調だった。


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沓掛を過ぎ、ケルンの所まで来るとまたまた強風が吹いてきた。雪も横殴りに舞っている。ガスも出てきていた。「撃沈か・・・」
扇ヶ鼻分岐から西千里、風はますます酷くなってきた。ガスもあって前後はまったく見えない。おまけに3人ともメガネ着用。
表も裏も凍りつき、視界が悪くてしかたがない。霜柱で浮かされたのか、土壌と隙間の有る1cm程の氷をバリバリ踏み抜きながら
何とか星生崎下の岩場を越え避難小屋へ。小屋には前夜から泊まっていた3人の若者がシュラフに包まって寝ていた。


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前夜の盛り上がりが予想できるアルコールの饐えた匂いが充満する小屋内は入口をベニヤで塞いでいるのでいくらか過ごし易いが
そこは氷点下の世界。全身から湯気が立ち上り、冷えてくると寒い。場所を空けてもらい、着替えを済ます。後の為にザックから
ゴーグルを取り出し、コーヒーを飲んで一心地つく。外は原園さん言うところのブリザードが吹き荒れている。
これからどうするか。一度3人で、夜明けをあきらめ停滞する事を決めるが、じっとしていると小屋内でもガタガタ震えが来るほど寒い。
どうせ寒いならと、6時半、ブリザードの中では撃沈必至だが思い切って立ち上がり外に出た。


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久住分れでは体を揺さ振られるほどの強風で、体とザックで〇十㌔の僕でさえ、油断すると2、3歩持っていかれる。ここで又3人
で相談し、取り敢えず池の小屋に避難する事にして御池を目指す。後から来られた単独の男性と前後しながら、時折耐風姿勢も
取りながら御池着。池は全面氷結には至っておらず、水際が波打っている。天狗ヶ城は北側からの風がブロックされ何とか登れそうだ。
そろそろ日の出の時刻だが、周りはガスに覆われ、無彩色の世界が広がっている。慎重に最後の斜面を登りきり、頂上へ。
周囲を見渡しても盟主どころか中岳も見えない。


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時刻も7時を回り、夜明けを迎えている事は明らかだが、何時明けたかも定かではない完璧な撃沈だった。残念だが、後は雲海と
樹氷狙いだ。時間が過ぎれば晴れる事間違いないはずなので、早くガスが取れることを祈りつつ、時折薄くなる時を狙ってシャッ
ターを切る。


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しかし風を遮る所の無い天狗の上は寒くて仕方が無い。フィルムカメラも2台ザックに入っているが取り出す気にさえならない。
腰を降ろしたいがそれさえ出来ず、結局10時半まで立ちずくめで待機。


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青空が覗いたのはこの1枚だけ。絶対午後から良くなるはずなのに、友人に押し付けている所用と責任を果たす為、泣く泣く下山
にかかった。多分夕方まで粘っているはずのボッチさんと原園さんは絶景を物にしていることだろう。三俣に行っているnono
夫婦もしかり。


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避難小屋に寄り、パンとコーヒーのいつもながらの貧弱な食事を取り下山した。


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下山中もガスは取れず、盟主は見る事が出来なかった。こんな天気でもぞくぞく登ってくる登山者に合いも変わらずうつむき
加減で足早に擦れ違いながら12時過ぎ下山完了。


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久住分れから続くガイドロープもエビの尻尾の餌食に。


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めぼしい写真も撮れず、わざわざ急いで行った所用にも間に合わず、結局アブハチとらずの間抜けな自分にあきれてしまう。

ただ、毎回寒さが浸みるようになってきた。根本的に防寒対策を考え直さないといけないのかなぁ。

次回は今週日曜、いつもは泥縄山行の僕だが、今回は珍しく予定を建てていた。ちょうどいいリベンジの機会だ。今日から1週間、好天を女神に祈ろう。
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