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6月14日 三俣山朝駆け

大曲⇒スガモリ越⇒三俣山西峰⇒Ⅳ峰⇒南峰⇒スガモリ越
   ⇒北千里浜⇒九重分れ⇒避難小屋⇒星生崎⇒星生山⇒星生新道⇒大曲
PENTAX K10D
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梅雨入り後初の週末、土曜は好天予報となり三俣山に朝駆けしました。仕事場より直接九重に向かうべく21時30分久留米を出発。先週買えなかったおにぎりもしっかり確保、R210をひた走ります。ところが日田に入るちょっと手前、夜明けダム付近で事故による通行止め。R386への迂回を余儀なくされタイムロス。九重町役場前より右折し四季彩ロードへ、すれ違う車もなくなった道をタイムロス挽回とばかりにちょっと飛ばし気味に走ります。
 長者原を経由し、12時20分大曲到着、もう7、8台の駐車車両が有ります。その中にルームランプ点灯中の見覚えの有る車が。「九重の四季」の木下さんでした。準備中の木下さんに挨拶し、今日のコースの情報交換。期せずしてまったく一緒のコース、九重を知り尽くした師匠と考えが一緒だったのでちょっとご満悦。実は三俣朝駆けを決めたのは木下さんのHPでの「九重連山の光と影」のオアシスさん情報からでしたので当然と言えば当然か。三俣西峰での夜明けを考えていたので、出発は3時で充分、2時間ほど仮眠を取ります。
 携帯のアラームで目を覚まし、木下さんに先に入山する旨声を掛け、2時57分歩き出します。空は星は見えるもののやや霞んでいて、ちょっと不安です。気温も生暖かく、長袖Tシャツだけでも汗をかきます。鉱山道路に合流、先方のガレ場にヘッドランプの灯りが見えます。最初に入山された単独行の人です。(この人は結局スガモリから北千里を坊ガツル方面へ行かれました)
 スガモリに着き、小休止。すぐに木下さんも到着され、しばらく様子を見ることに。どうも黎明は期待薄の空模様になってきました。風はほとんど無風で、水平の見通しは効くんですが、上空の霞が取れません。休憩中に2組の方達がスガモリを通過、みなさん坊ガツルを目指されてます。時刻も4時をすぎ、撃沈覚悟で取り敢えず西峰に取り付きます。斜面を登っていると、久住山頂や天狗山頂、稜線上にもライトの灯りが見えます。木下組のチカチカ通信を試みるとあきらかに反応が。今日は誰が登っているんでしょうか。その内判るはずです。
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西峰山頂に到着後、朝の逆光に輝くミヤマキリシマのアングルを求めてうろうろします。なんとか南側の斜面に三脚を立て日の出を待ちます。Ⅳ峰西側のミヤマが暗い中にも咲き誇っているのが見えます。明るくなってからが楽しみですが、どうしたことか今日は全然寒くありません。ベストを羽織るぐらいで、手袋もいらない感じです。5時を過ぎ、いよいよ夜が明けます。東側が少し赤くなりかけましたが、日の出は予想通り撃沈。いつ明けたかも判らない状態で、光線が届かず意図した写真は撮れませんでした。
それでも山頂付近でしばらく撮影、きれいに咲いたミヤマに「君の背景に黎明が欲しい~!青空が欲しい~!」と訴えますが、今年はもう無理です。
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ここは航路になっているのか、早朝から幾筋も飛行機雲が現れ、とてもきれいです。
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5時30分、ポツポツ登山者が訪れ始め、僕も南峰まで行ってみることに。ひとまず木下さんにお別れを告げ、Ⅳ峰から南峰を目指します。
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南峰鞍部から見える平治から大船にかけての稜線が赤く染まってます。曇り空なのがつくづく惜しい感じです。
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南峰に着き、坊ガツルを見下ろせる斜面に。今日はあまりテントは多くありません。梅雨の影響でしょうか、先週の方がかなり多かったような。でも濃いピンクに染まった平治と北大船の眺めは最高です。
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 山頂でおにぎりの朝食を食べスガモリへ下ります。途中本峰山頂に木下さんの姿が見えますが、コースが一緒なのでまたどこかでお会いするだろうと本峰山頂はパスして進みます。曇り空ですが大分明るくなってきたのでミヤマも一層きれいです。
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 スガモリから北千里、北千里から久住分れへ、最後の斜面がキツイキツイ。ペースが全然上がらず、休み休みタップリ1時間かかって避難小屋へ着きました。小屋前はそこそこ登山者はいますが先週ほどの混雑はありません。小屋内も誰もいませんので貸切状態、しばらくウトウトしました。
 時刻も10時を過ぎ、星生目指して腰を上げます。小屋裏から稜線に上がると久住分れに木下さんが。グッドタイミングで遭遇、ここから下山まで一緒に行動します。星生崎から山頂へ縦走し、南斜面を撮影。ここは盟主久住をバックに絵になりますのでカメラマンが一杯です。
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 その後、いよいよ本日の真打目指して星生新道を降りにかかります。新道脇の岩稜に咲くミヤマ、満開です。あまり人が行かない斜面にあるのがいいのか、びっしり密集してピンクと緑のコントラストが見事の一言です。これを見ただけでも今日の山行は大成功です。(青空は欲しかったけど)交換レンズを持って来てなかったので広角も望遠も足りませんが、しっかり目に焼き付けて帰ってきました。乳首岩付近で木下さんの携帯にHEROさんから連絡が、今星生山頂との事で、しばらくここで待つことに。しかし、あまり待つ事も無くHEROさんが跳ぶように降りてこられました。木下さんと言いHEROさんと言い「コノヒトタチノアシハイッタイゼンタイドウナッテイルンダ」
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結構足にきていた僕はびっくりするやら情けないやら、やや複雑な気持ちでお二人の後を追い、12時30分無事下山しました。下山後、男池に向かわれるお二人を大曲で見送り、帰りにいつも寄っていた「もとむら湯小屋」が閉鎖中なので筋湯のうたせ湯にうたれて帰宅しました。
今年のミヤマ山行は今回で終了。結局青空はなかったけど、雨に降られることも無く、充分に堪能させていただきました。九重の女神よ、ありがとう。また来年も宜しくお願いします。